不倫は甘い蜜なのか? いいえ、事故のようなものです。そして一度踏み入れてしまったらなかなか抜け出せない…。誰もがいつだってその沼に突き落とされる可能性があり、たった一度の過ちが人生を狂わせることも大いにあります。
CLASSY.11月号の着回しDiaryは、浮気男を徹底調査し成敗するストーリーでした。そんな令和の探偵着回しには、「ファッションの参考になった」という感想はもちろん、「彼が怪しい行動をしたらすかさず見返します!」「探偵の世界の勉強になりました」と嬉しいメッセージが!監修していただいた総合探偵社MRの岡田さんに、実際にプロの探偵が直面した、アラサー世代の壮絶不倫エピソードを教えていただきました。
教えてくれたのは…
MR探偵社 岡田真弓社長
2003年に総合探偵社、株式会社MRを設立。夫婦間の問題に心のケアが必要と考え、業界初のカウンセリング担当制度を導入し、業界で売り上げNo.1に。https://www.tantei-mr.co.jp/
「仕事が忙しいから」週末外泊する妻が過ごしていた相手は、バツイチの上司
先日出会ったのは、20代後半のバリキャリ女性。既婚で子供もいらっしゃいました。依頼主は彼女の夫です。二人とも年収1000万円以上を稼ぐパワーカップルですが、彼女は最終的に不倫相手を選ぶことになります。不倫相手はバツイチの30代後半の男性。彼女の上司です。
この上司は離婚したばかりでいわば自由な身。依頼主の妻は、仕事が忙しいことを理由に、週末にたびたび外泊をしていました。調査に入ってみると、会社の近くのホテルで仕事をしていることが判明。そこから夫や子供に電話をするのですが、電話を切った後に上司を部屋に招き入れ、朝まで一緒に過ごしていました。子供のあるなしに関わらず、上司と部下が不倫に至るということは一番多い事例です。
新婚カップルでも、不倫のリスクはある
不倫関係に陥るケースで一番多いのが上司と部下。バリバリと働くCLASSY.世代はこのパターンに注意しましょう。20代の意識が高い女性は、とくに仕事のできる上司に憧れるもの。中には上司に気に入られることで出世しやすくなったりもするので、打算的な考えから不倫に至ることもあります。結婚している場合は、家に帰って対面するオフモードの夫よりも、会社でパリッと仕事している男性に惹かれてしまう…というのもよくある話です。
多くの男女関係を見てきましたが、恋愛感情が続く期間は5年ほど。お付き合いをしているときはお互いに夢中だったりもしますが、結婚をするときはピークが過ぎていることが多々。新婚だからラブラブ…という夫婦は、実はそう多くはありません。
相手に飽きてきたり、慣れてしまってときめきを感じづらくなっているなかで、外で魅力的な人に出会ってしまうというのは、誰にでも起こりうるのです。不倫や浮気というのは身近なところや慣れ親しんだ場所で始まったりします。だからこそ自分で気を付けるようにしましょう。
思わぬ不倫に足をとられないようにするには?
大切なのはリスクを常に意識しておくこと。そしてパートナーのいいところを常に思い出すこと。お互いによそを向かないように努力することも重要です。今の生活を失ってでもその恋を始める価値があるのかを考えましょう。バレたときをシミュレーションするのもおすすめです。そして一番の防止策はやっぱりコミュニケーション。会話をし、感謝の気持ちを伝えましょう。ご飯を一緒に食べたり、イベントごとを作るのも、二人の絆を強くします。ポイントはそっけなさを感じたら早めに対処することです。放っておくのが一番危険で、時間が経つほど取り返しがつかなくなります。
CLASSY.世代はお子さんがいらっしゃらない人も多く、守るべきものが比較的少ないように思います。けれど、上司と不倫をすることで親御さんが悲しみ、周りから冷たい視線を向けられ、さらには仕事を失う人もいます。上司との不倫を断ち切った後に嫌がらせをされて会社を辞めることになった人もたくさん見てきました。そうならないためにもとにかく早く断ち切るようにしましょう。とはいえ、いざ恋愛が始まってしまうと止まらないものですよね…。
取材/棚田トモコ 編集/越知恭子